私のドライな彼氏
「えっ・・・・・」



遠くから見ていた親友二人も驚きで目を見開いた。



だが、構わず彼は続ける。



「知っているだろうが、改めて自己紹介をさせてほしい。俺の名前は佐伯昴。君は、2年C組の倉田知香さんだね。」


「あ、はい!でもどうしてあたしの名前を・・・」



さっきあたし言ったっけ?



「君は俺のこと、何も知らないのか?」


「え、いいえ!」


「だったら同じだ。」



え、や、あなたのことはあたしじゃなくても、学園中が知っていると思います。



「特別な人のことは、何でも知りたい。」


「特別・・・・」



知香は現実に頭がついていかず、妄想かと思ってしまった。



「で、返事はもらえないのかな?」



知香は頬を染めながら、彼を見つめ、一言小さな声で呟いた。



「・・・・・はぃ。」


「これで君は俺のものだ。」



彼はその美顔で微笑んだ。


知香はその言葉と微笑みで顔が真っ赤になっていくのを感じた。



遠くから見ていた二人も、会長の言動に唖然としていた。



普段の会長からは予想もつかない言動だったからだ。



皆から絶大な人気で支持されるこの生徒会長も、やはり欠点はあった。





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