桜咲く
愛紗は笑ってた。
「怠いって。お前みたぃな
面倒くさい奴とは
付き合ってらんねぇって」
愛紗…辛くないのかな?
泣かないのかな?
「愛紗!!
拓弥先輩なんて忘れなよ
愛紗すぐいい恋できるよ!!」
「ごめん玲花…ばかだね。
あたしんちが金持ち
だからっていうので
うちと付き合ったのを
気付かないなんてさ…」
愛紗の家は結構なお金持ち。
着てる物も家も全部愛紗は裕福だった。
「ねぇ愛紗!!まだ先輩のこと、好き?」
「愛紗はまだ先輩が好き。」
騙されたってわかってて
一途でいられる愛紗が
なんだか羨ましかった。
愛紗…大丈夫かな。