Forever...

転校生

「体育館に行くぞ~」
みんなにそう言ったのは
新担任の佐々岡先生。
社会を担当してる

みんなが廊下に並んだとき
佐々岡先生は女子列に
見たことない女の子を連れ
歩いてきた。

「転校生の伊達 照美さんや、みんな仲良くしたってな。」

転校生かぁ
真面目そうな顔立ちだった。

私はさっそく話しかけた
友達は多い方がいいし
仲良くなりたいし。

「どっから来たん?」

「えっ」

いきなり話しかけられて
びっくりした表情の伊達さん。
てか、伊達って…
かっこいい名前…

「守口市から…」

小さな声で返事してくれた

「あんま遠くないなぁ、あ、西山 沙弥って言うねん。仲良くしよな!」

「うん…」

一応友達になったのかな?
まぁ話せて良かった。

私は体育館の中でも
ずっと伊達さんと
話していた。

「前の学校では何て呼ばれてたん?」

「てる、とか照美とか」

「ほんじゃあいっちゃん!」

「えっ?」

「伊達の伊って『い』って読むやん?やからいっちゃん!!」

私のわけのわからない
ネーミングセンスに
呆然とするが、
嬉しそうに喜んでくれた。

新しい友達が出来て
嬉しい。
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