hair salon 『K』
予想外の展開に私は目を丸くした。


「で、でも昨日女の子と……」


「あれ見てたの!?

………あ!!だから俺に特別な人がいるとか言ったのか!!」


「う、うん。」


「あれは……俺の双子の姉貴

ほら、うちの区って学校を自由に選べるだろ?姉貴は俺とは違う学校に行ったんだ。


同じ小学校出身の奴なら姉貴のこと知ってると思うけど…」


「お…姉さん!?

中川君って双子だったの!?」


「うん。

……あれ、言ってなかったっけ?」


《聞いてないよ!!》

私は心の中でツッコミをした。

< 35 / 212 >

この作品をシェア

pagetop