hair salon 『K』
顔をあげると、そこには少しだけ赤面した先輩の姿


「俺…緑山のこと好きだと思う。」


「…うそ……」


「……ほんと。」


「え、じゃあ、あの…」


私は勇気を振り絞って聞く。


「つ…付き合ってもらえますか?」


「…うん……」


先輩はそう言って私の頭をぽんぽん叩き、笑顔で


「これからも、よろしくな」


と言った。



…『hair salon 『K』』の噂は真実でした。


最上さんが、恋を叶えてくれる人物……



私の恋を叶えてくれた最上さんの恋も、叶えばいいなぁと思っています。


二人目のお客様

*end*
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