hair salon 『K』
程なくして、私の学校の最寄り駅に到着した。


周りの人を掻き分けて、電車を降りる。


あの人は降りない。



《どの駅で降りてるんだろう……》


そんなことを思いながらも、少し乱れた制服を整えてからホームを歩いていく。


ホームから改札に出る階段は同じ制服を着た生徒が溢れていた。


「あっ奈央!!」

その中の一人、新谷美里亜が私に大きく手を振った。


急いで駆け寄って

「おはよ美里亜」

と挨拶をかわす。

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