hair salon 『K』
「ううっ…」

泣きそうになる子供


《え…大丈夫かな…》

私がそう思っていると、あの人がすかさず子供に手を伸ばして立ち上がらせた。


「ほら、泣くな。男がそのくらいのことで泣いたらかっこわるいぞ?」


目線を同じにして、頭を撫でながら子供にそう言った。


「っ……っく…」

子供は唇を噛み締めて泣かないようにしていた。



ほっとするのもつかの間、子供のお母さんが私の目の前で倒れた。


「えっ!?だ、大丈夫ですか!?」

お母さんに近付き、軽く体を揺さぶりながら声をかけた。

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