Perfume〜時の調香師〜
急いで甘い香りの方へ向かった。

あった…物語どうり、お菓子の家が……あの二人はこの中にいると直感で感じた。

俺はそうっと近づいて…窓から中をみると、おばあさんが一人、グレーテルもいる。兄は‥


「もぅ食べれない。グレーテルもういらないよ!!」


まるまる太ってしまっているヘンゼルと…少し痩せているグレーテルがいた。

「ヘンゼルお兄ちゃん、ダメよ…おばあちゃんがくれたのに。食べなきゃ」
「グレーテル君が食べなよ」

「ヘンゼルお兄ちゃんのほうがやせてるのに。‥私か食べたら太っちゃう!」

俺はグレーテルの言ってることにびっくりした。まったく逆なのに……

俺はお菓子の甘い匂いのかすかな隙間にある香り…このPf9の香りが漂っていることに気づいた。。多分2人はこの香りで状況がわかっていないんだ


「どうするか‥」




夜になりグレーテルとヘンゼルは奥にいき眠り始めた。

「のんきに寝てるなよ…おばあちゃんは‥まだ寝ないのか?」


俺は暖炉の方を覗きに行った。お婆さんが一人暖炉にあたっている‥だけどなにか…言っている

「明日2人を食べよう‥もぅいいだろう。」

変なことを聞いてしまった!!

げ!ヤバい!
慌てて、裏に回り裏口から中へ入りヘンゼルとグレーテルを起こした。


「おい!起きろ!ヘンゼル、グレーテル」


「んっ‥だぁれ?」

俺は慌てて…二人に話が通じるようにオルガンからオイルを取り出し、Pf9の香りを和らげる香りを調合した。

「グレーテル、これを付けて」


「これはなぁに?」


「真実が見える物だよ…」


シュッッ‥‥
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