Perfume〜時の調香師〜
しばらくして女の子がまた来た。おそるおそるくるのがよーく解る、

「あなたは‥地上の人?」


「地上?」


よくわからなかったが、よくよく考えたら、彼女は普通に海の上をうかんでいた。

「君は地上の子じやぁないの?」

「はぃ‥‥私達は15になると地上に浮かんでくるのが許されます。ですが‥‥地上のひととは会話してはいけないと‥‥」

ちょっとまって‥浮かぶ?地上?会話?


「‥‥まさか‥‥」


バシャン‥

まさかと思いもぐってみた。

「嘘だろ!?しっぽ‥がある」


「なにか?」


これはもしや‥


「‥‥君は人魚なの?」

「はい‥。」

嘘だろう!
いや‥いやありえない。人魚?いるわけない‥‥

「ここはどこなの?スウェーデンでは‥‥ないよね?」


「スウェーデン?ここはヤグルとゆう国ですか゛」


ヤグル…また知らない国名。やっぱりきちゃったんだ‥‥また。

「大丈夫ですか!?しっ‥しっかり‥!」


声がだんだん遠のく。
また来てしまった、童話の世界へ
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