Perfume〜時の調香師〜
「‥‥ローズ‥?」


「センリ‥‥」


ローズは目を開けた…そしてきれいな笑顔で…


「センリ‥あんただけが私を救ってくれた。真実を‥‥全てを教えてくれた‥‥」


「ああ‥‥」


「王子じゃなくても‥センリは私の王子よ‥香水も有難う‥センリ‥‥」


ローズの止まった時間はかんぜんに動き‥


ローズと俺は死ぬまでだきあった‥‥


俺はローズを寝かし、香水に一粒のオイルを入れた。美しい眠り姫にふさわしい香り。けして消えない香り‥‥ブルーローズの香りを‥‥‥


そしてビンを一緒に置いた。そして荊の城をあとにした、なぜか足が城のバラ園に向かっていった。

俺は驚いた。見ればバラ園の薔薇は俺のあげた香りの色、ブルーローズの色になっていた

「ローズ‥‥」


「ローズ姫は幸せだっただろう」


老婆がいた…ブルーローズを柔らかい笑顔で見ていた、

そして俺はまたベンチに座り眠ってしまった


目が覚めた時ホテルにいた。そして花瓶の薔薇はブルーローズになっていた


ブルーローズ‥もう一つの意味“信じる心”
そして俺は次の国へ行く


プランサスロンス
【荊姫】 おわり
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