君を愛してない・・・
愛している
ラウノはそこで意識が消えました。



次に目を覚ますと、さっきの城の寝室でした。


{ようやくわかったか・・・。愚か者め。}

ラウノは魔女の言葉を聞いて、今まで魔女に夢を見せられていたのだと気付きました。

{お前は、最初は「妻だから」そして次は「耳と口がきけない面倒な妻」としか見ていなかったのだよ。本心からルイスを見ていたことなどなかったのだ。}


ラウノは黙ってそれを聞いていました。


{ルイスは、心底自分をもらってくれたお前に感謝し、愛していた。そして面倒がられても、早くよくなろうと治療に専念したのだ。それも全てお前を思ってのことだ。}



それを聞くと、ラウノの瞳からは滝のように涙が溢れだしました。



そして、懇願しました。



「頼む。お願いだ。ルイスをもう一度、もう一度私の妻にしてくれ。いや、妻ではない。妻であって、私の最愛の恋人にしてくれ。」


いつの間にか、ラウノの呪いは解かれていました。


心から愛する人に出会えたからです。


心から、愛を感じたからです。




< 24 / 67 >

この作品をシェア

pagetop