君を愛してない・・・
{・・・はぁ。まぁ良かろう。だが、本人がそれを望むかはわからぬがな。}

「どういうことだ?」



魔女が指を鳴らすと、魔女の腕にルイスが現われたのです。


{姫は今眠りに就いている。体と心の傷を癒すためだ。}

「え?」

{どちらも、治るのにはそうとう時間がかかるぞ。それでも、お前は姫に戻ってきとほしいと願うか?}


ラウノは目をつむりました。


そうすると、ルイスの笑顔が浮かびます。



きっといつかまた、その笑顔を取り戻してみせる。



「もちろんだ。」


ラウノは目を開けると、力強く頷きました。



{良かろう。}


魔女はそう言うと、ルイスをラウノに渡しました。



以前抱いた時より大分軽くなってしまった体。



辛い思いをさせてしまって、本当に悪かった。






ルイス──────────・・・






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