君を愛してない・・・
「ルイス様、もうよろしいですよ。」


驚いて叫んだルイスはその声を聞いて顔を上げました。



「え?」

「上出来でございました。お二人とも。」

「・・・な、何でお前が」




敵の額の寸前で剣を構えているラウノも驚きました。

なぜなら、その敵は




「セヴラン・・・さん?」




そう、敵はセヴランだったのです。



「お二人とも、申し訳ありません。」



ルイスを降ろすと、セヴランは二人に深く頭を下げて謝りました。



「何でお前が・・・訳を言え。理由次第ではただでは済まないぞ。」



と、混乱して目が点になっているルイスを抱き寄せます。



「もちろんでございます。覚悟のうえでしたので」



バタンッ





「あなたが謝ることではないわ、セヴラン。」



3人が振り向くと、そこには



「エステル・・・なぜお前が」





< 62 / 67 >

この作品をシェア

pagetop