神の啓示
俺は、普通の大学生だ。ただ、パニック障害と適応障害を患い、大学二年で後期休学をしている。容姿も普通、運動神経も普通、大学のレベルはちょっと低い。


病気の症状かも知れないが、昨日、神様から「君は一ヵ月後に死ぬ。やれる事をやっておきなさいと宣告を受けた。」ソレは、突然で余りにも神々しい宣告だった。これは、神の声だとはっきりと自覚した。


俺には家族がいた。

四人家族だ。俺と二つ離れた弟だ。

恋人もいる。俺に似合わず素晴らしい美人の彼女だ。今は、連絡も不定期で迷惑もかけっぱなしだ。俺の病気のため、彼女の両親の反対もあり、彼女は、付き合ってくれてはいるが、いつ別れるか分かったもんじゃない。


後悔は無い。分かったつもりでいた。
自分が居なくなれば彼女も自由になると思った。



俺は、人間で言えば駄目な方だろう。


もう少し、立派な人間であれば良かったと思う。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop