新撰組と過ごしました

幕末



ドスンッ!!


「?!いったぁ〜……。」


何?


なにがおこったの……?


「………って、あり??」


此処………何処よ?


見渡す限り、竹林で小さな鳥居か見える。


「あたし……公園にいた筈なのに。」


ど、どうしよぅ……。


急に心細くなってきたよ。



「あ〜れぇ〜??今日は先客がいるみたいですよ。土方さん。」


土方さん??


何処かで聞いたことのある名前…。


「そんな筈ねぇだろ、総司。ここは誰も知らない筈だぜ?」


総司……?


またまた聞いたことあるような…。


「だってほら、土方さん。」


総司と呼ばれた人はあたしを指さす。


「しかもよく見たら、変な格好してますよ?」


へっ?!


あたしは立って自分の服を確かめた。


至って普通……。


すると不意に声をかけられた。


「おい、お前。」


「はい?―――!??!!」


あたしが顔をあげると目の前には土方と呼ばれた人の顔がドアップで入ってきた。


あたしは驚いてその場に尻餅をついてしまった。


「いったたた……。で、な、何でしょう…?」


あり?


そういえば、この2人…着物を着ている。


「お前、名前は?」


「い、磯矢真奈美です。」


「で、その珍妙な格好は何だ?」


「珍妙??」


あたしの頭の上にはハテナマークが浮かんでいた。





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