ホストと私と365日
マックのポテトをたべながらゆきが言う

「生理用品切れたんだよね」


私は相変わらずノートパソコンにいれたジャニーズのDVDを見ながら

「ね、これ見てよ〜!」


オススメの画像を突き付けた。

ゆきはひとしきりそれを見ると

「でさ、ホストいかない?
ジャニーズもいいけど500円とかで安く行けるしイケメンいるし
めっちゃ楽しいの。

・・・生理用品充実してるしさ。」


ゆきの目は、今日一番輝いている

キラッキラだ。

いや、

ギラッギラ??

いやそんなことはない。キラキラにしておこう。

仮にも、乙女なんだから。

失礼。



つまり一体生理用品がほしいのか、ホストに行きたいのかというと

結論ホストに行きたいってことなんだ。


本当に生理用品が欲しいという訳ではない。
500円あれば30個くらいは買えるんだし、薬局で買ったほうが早いに決まってるんだから。



最強に空気を読むO型気質なんだな

あたしってば。

自画自賛。




それはそうとして・・・



ずっとずっと気になっていた、ホストの世界。


こんな身近でゆきが一歩先に足を踏み入れていた


ホストにはまってしまったモザイクがかった女の人がニュースの中のインタビューで

「最初はすっごく安くてぇ~・・・」
「でもいつの間にかぁ、すごい金額使っちゃっててぇ~・・・」


恐ろしそうだけど、すごく興味シンシンだった、その世界。


ゆきが500円だっていうし、はまらなきゃいいんでしょう?

友達一緒だから、ダイジョウブだよね。?



私の興味がどんどんMAXになり、


こうしてついにホストデビューすることになったんだ







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