ホストと私と365日
店の外に出るとキャッチ専門の男の子がたっており

連れて行かれるがままにとあるビルの5階のホスクラへ入った。


とりあえず

年齢確認を入り口でさせられる


なんで???


もしかして、身元控えられてる???


一つ一つが初めてで、なんだか怖い。


「年齢確認だよ」

ゆきがこそっと私に教えてくれる。


ゆきは、何度かホストには来ていてかなりベテランの様子で余裕だ。



だ・・ダイジョウブかな・・・・


それでも、私は疑り深くいろいろなところをキョロキョロした。


音楽がものすごい大音量。


部屋は暗く、シャンデリアがひときわ輝いてミラーボールがまわってる。


そして少しタバコくさい・・・


「こちらへどうぞ」


続いて出てきたのが、頭の大きさと同じくらいに金髪に盛ったホストくん。


か・・・髪・・・


もはや、髪しか目に入らない。


スジモリ イエー!!!


ってな感じの、コトバを発してそうな髪だ。


とりあえずチャラそうな感じ。というか、人間?ですよね?


「おカバンお持ちしましょうか」


おっ。

まるで執事のような、礼儀正しい感じでこちらを伺ってくる


「ありがとう」


ゆきはパッと持ってるカバンを渡す


手馴れた様子がベテランの香りでプンプン、まぶしい・・・



次にスジモリイエーの男の子は私のほうに片手を差し出す。

え?

私のも?


だよね。・・・?


けれどそこは警戒心バリバリの私。


「あ・・ダイジョウブです・・・」


そういうと、じゃぁ、と言う感じで


「お席にご案内します」


くるりと進行方向を変えてスジモリが歩き出した。



わたしはというと
ナナメ45度、下向き加減でおずおずとゆきのそばへくっついた。



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