よっしゃ、恋愛小説を書こう




ケータイ小説を初めて知ったのは、いつだったっけ。

クラスで友達が読んでて、借りてみて、おもしろくて。

そいで自分で買うようになって。

本の帯についてるQRコードからケータイ小説のサイトに登録して。

いろんなの読んでるうちにあたしも書いてみたくなって。






「うし、いっちょあたしも書いてみっかな」

「やめとけよ。ソフト部のお前がケータイ小説書くとか、似合わねえ」

「いーのー。ほっとけってのー。そういうアンタこそ、野球部のピッチャーのくせに、夏目漱石とか、似合わなーい」

「うるせーよ。ま、どーせすぐ飽きんだろ。好きにすれば?」

「好きにしますよーだ」

幼馴染みの啓介からそんな風に言われながら、あたしはケータイ小説作家の世界に足を踏み込んだ。





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