ホスト教師
「綺羅心配しなくていいから、このお金は善之助さんと一緒に返して来る。菜々子は花園家で育てるから心配いらないと、宣言してやるんだから。」





涙が止まらない。





「この事は、絶対菜々子に知られたくないからね。私にようやく娘が出来たんだから。私は本当に嬉しいのよ。」





本当に嬉しかった。





これからは菜々子の幸せだけを、考えてやりたい。





隣の部屋をのぞくと、菜々子がベットで寝息をたたて眠っていた。





《菜々子いい夢で見てね。》










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