ホスト教師

鈍感女

「菜々子鈍感にもほどがある。いい加減分かれよ。」




普通は分かるだろうが。




菜々子が好きだ。




「分かる訳ないじゃない、綺羅先生が私を好きだなんて、どう考えたって分かんないよ。」





「何でどうして、綺羅先生の気持ち分かれってって言うの。」





「普通は分かるだろうが、俺がずっと菜々子だけを見てたの分かってただろ。」




「綺羅先生が私だけを見てた?」





「綺羅先生が私に優しかったのは分かってたけど、それは生徒としてだろうと思った。」





はぁ、菜々子のあまりの鈍感さに呆れた。





恋愛初心者の菜々子に、そこまで求めるのは無理だった。








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