最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「部活は入ってないけどスポーツは得意!」



本を読んでいるあたしの隣で、坂原は一人で喋っている。



なんなんだ…もう……。気が散る。



「…で、部活には入らなかった!」



変な人。
全く相手にしてないのに楽しそうに話してる。



「………楽しいの?」



見兼ねてあたしが尋ねると、坂原は目を輝かせた。






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