最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「おぉっ!すごいな!!」
坂原は、ガシガシと二人の頭を撫でる。
お兄ちゃんに褒められたのが嬉しかったのだろう。二人はキャッキャと、嬉しそうにはしゃいでいた。
「そういえば、翼君はまだ寝てるの?」
「翼は、この家一番の怠け者だから。」
そう言って坂原は、深いため息を着く。
「俺起こして来る。」
大きな欠伸をしながら、台所を出て行った。
「じゃあ、柚ちゃん、秋君。ご飯運んでくれる?」
目玉焼きの乗った皿を二人に渡す。
「「置いてくる〜っ!」」
「走っちゃ駄目だよ!」
今にも走り出しそうな勢いだったので、そう声をかける。
「はーい!!」
元気な声が返ってきた。