～初恋～私と彼の10日間。

～私と彼の10日目～

今日は硫飛と最後の日。




本当のお別れの日。




今日は朝から屋敷は大忙しだ。




硫飛の通夜の準備と葬式の準備であわただしかった。




私はその間もずっと硫飛の部屋にいた。




頭ではわかっているのに。




心では硫飛が起きるんじゃないかって思ってる自分がいる。




そんな自分が嫌でたまらない。




現実を受け止めなきゃダメなのに。




私はそれを受け止めることができないでいた。




昨日の夜、硫飛のために笑おうって決めたのに。




最後の最後まで笑っていようって決心したのに。




現実はそう上手くいかない。