秘密のMelo♪y*番外編*
まあぎゃーすかぎゃーすかとよく回る舌だな。
若干呆れながら、騒ぐ真裕を適当にあしらった。
「かっきゅううううん♥♥♥」
「なんだよ気色わりぃなΣ」
「ひどいぃぃぃΣ!? そんっ…そんな本気でドン引きしなくてもっ…!」
「どう頑張っても顔が引きつらずにはいられない」
「そんなにΣ!?」
心配せずとも慣れている。
かまってほしいがゆえの奇行には慣れきっているから、本気のドン引きはしない。
ただこいつ……別の意味で、からかうと面白いからな。
「そうかそんなに気色悪いのか…。はっ。どんな感じか鏡で見てみようかな! …いやいやその前にショックを受ける覚悟を決めないと……え? 覚悟って…! どうやって決めるの…!?」
バカだ。
やっぱりバカだ。
「つか顔じゃねぇよ」
「顔は可愛いって言われた!!」
「言ってねぇΣ どんだけポジティブだΣ」
「え? ポジショニング?」
「なんでだよΣ」
まったく…寝ても覚めても自由奔放だな。
真裕と出会ってからこっち、振り回されてばかりだ。
それでも……許せてしまうこの甘さ。
我ながら惚れすぎだと思う。