五里霧中
映画の中にしかでてこないような地下牢の中で、ボクは毎日死ぬことばかりを考えていた。
あの男に屈辱を振りかけられるたび。
儀式の中で生贄と呼ばれるたび。
あの男があの人を求めるたび。
ボクが懲りることなく、毎朝目を覚ますたび。
泣き喚きたくなるくらいに死にたいと思うんだ。
どうしてボクばっかりこんな目に遭うのか。
どうしてボクは死ぬことができないのか。
あの男は誰?あの人って何?
ボクにはわからないことだらけだ。