五里霧中



映画の中にしかでてこないような地下牢の中で、ボクは毎日死ぬことばかりを考えていた。


あの男に屈辱を振りかけられるたび。


儀式の中で生贄と呼ばれるたび。


あの男があの人を求めるたび。


ボクが懲りることなく、毎朝目を覚ますたび。



泣き喚きたくなるくらいに死にたいと思うんだ。


どうしてボクばっかりこんな目に遭うのか。


どうしてボクは死ぬことができないのか。


あの男は誰?あの人って何?


ボクにはわからないことだらけだ。



< 147 / 351 >

この作品をシェア

pagetop