五里霧中



次は誰に聞こうか、と考えを巡らせて踵を返す。


すると、誰かに服の裾をつかまれた。


誰かはすぐにわかる。


Bだ。


極力笑顔で振り向くと、そこにはやはり泣きそうな顔をしたBがいた。


「どうした?B」


「お兄ちゃん、僕のぬいぐるみ知らない?」


「レディのこと?さっきまで持ってたじゃないか」


それは嘘。

なぜなら、レディなんてぬいぐるみは存在しないからだ。



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