五里霧中



私は歩き続ける。


提灯が煌々と照らす真っ赤な道を。


この道の先に待っているものが破滅だとわかっていたって、私は止まれない。


だってあの人と約束したから。


ずっと一緒にいようって。


絶対に、大人にはならない……って。



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