五里霧中




「ね、レイ」



「やっと会えたね、レイ」



同じ名前の二人が対立する。



「今までどこにいたの?」



「内緒。長い間会わないうちに変わったね」



彼女の長く綺麗な髪が、夏の夜に妖しくなびく。


僕はそれをぼーっと眺め、改めて口を開いた。




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