五里霧中
そう考えてみると、僕が今までしてきたことはなんだったんだろう。
彼女たちの保護者を殺してまで自分のもとに連れてきたことは、はたして本当にあの子たちのためだったのか、それとも自己満足だったのか。
本当のところはわからない。
衝動的にやってしまったことは否めないから。
悶々と考えている間に、メモはいっぱいになる。
ページをめくり、またペンを走らせる。
東さんにはなんて言おう。
あれだけ協力してもらっておいて、逮捕されましたなんてなったら。
きっと警察の目はあの人にも向くだろう。
そうなる前にあの人にはこの街から出ていってもらった方がよさそうだ。