My Little Girl(加筆修正中)
初秋(二学期)
【田沢亜澄side】
9月
無事2学期が始まった。
始業式が終わって教室に戻り
担任の先生が入って…
うん?
先生の後ろから誰か入ってくる。
あっ、あれは…
クラスがざわめいている。
「静かに。 今日から、このクラスの副担任になられる南先生だ。教科は数学だ。南先生、挨拶がてら自己紹介をお願いします」
そうだ、数学の山野先生が産休に入ったっけ…って、南先生ってあの南先生だよね。
「南友馬です。今日から、教師になったんで分からない事だらけですが宜しく」
クラス中から拍手!
特に女子が大歓迎。
まぁね、イケメンだもんね。
大原君が私を見てる。
私も頷いて笑い返した。
「じゃあ南先生、生徒の顔を覚えてもらわなきゃならないから出席取ってもらおうか」
「はい。じゃあ、秋田広也」
「はい」
「井原一男………大原浩一」
「はい」
南先生、覚えているのかな。
「……………田沢亜澄」
「はい」
立ち上がった。
全員の出席が確認され
担任の吉野先生が
「大原、北本、田沢」
「はい」
「はい」
「はい」
なんだ?
呼ばれて慌てて立ち上がる。
「南先生はバスケ部の副顧問になられるからな。南先生この3人がバスケ部です」
南先生がバスケ部に。
先生、バスケするのか。
先生は私の顔を見てちょっと怪訝な様子。
あ~
バスケ部でマネージャーだとは思ってないのか。
大原君が
「宜しくお願いします」
と、挨拶したので私達も慌てて
「お願いします」
頭を下げた。
「こっちこそ宜しく」
相変わらず爽やかさんだな。