My Little Girl(加筆修正中)



「あのぅ、何かおかしい事言いましたでしょうか?」

誰も答えない。

「真理ちゃん、大原君、山崎先輩!」

漸く

「おかしくないよ。なっ」

大原と北本が頷き…顔が震えてんだろうが。

「亜澄ちゃんは、それこそ奏に大事にされてんだなと思って感心してんだよ」

「そ、そうなのかなぁ」

何故か謙介の言葉に納得しかけてる。

よく言えば素直

悪く言えば単純か!

大原達は必死に笑いを堪えてる。

アズは俺を見てニコッと笑い

「ありがとね」

「……」

もう…駄目だ。

「ハハハ…」

「奏ちゃん何がおかしいの?」

「お前ら、楽しそうだな」

「浅野先輩」

「何を盛り上がってんだ?」

「えっと」

謙介が頭を掻き

「亜澄ちゃんが最強だつう話しです」

「山崎先輩、冗談止めて下さい。か弱い女子捕まえて」

「ハハハ…亜澄ちゃんは笑顔一つで男を黙らせるからな」

「浅野先輩迄、冗談言わないで下さいよ」

アズは真っ赤になり抗議してる。

先輩は俺を見て

フッと鼻で笑った。

アズのお陰で俺もとんだ笑い者だ。

――



いつの間にか俺に告白する女とか、アズに告白する男の話しはどっかに消えて た。

なんやかや賑やかに喋ったり、笑ったりしてる内に後夜祭も終わり

終わってみればあっという間の学校祭だった。

キャンプファイヤーの炎が夜空に映えて綺麗だ。

明日は晴れだな。







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