My Little Girl(加筆修正中)



「今日は仲秋と一緒じゃないのか?」

よかった、話しが変わって。

「今日は真理ちゃんとショッピングに行ってたんです」

「そうか。北本は?」

「真理ちゃん急用が出来たとかで、帰れコールがあったから」

「だから、こんな時間に1人なのか」

「はい。仲秋先輩は今日は山崎先輩達と何処かへ行ってますよ」

今日は男だけの忘年会?らしい。

「じゃあ、田沢ちょっと俺に付き合ってくれないかな?」

「先生にですか?」

「あぁ。正月に姉夫婦が帰ってくるんだ」

「へぇ~先生、お姉さんいるんだ」

「あぁ、で、姉貴の子どもにお年玉に何か買ってやろうと思うんだが、何買えばいいのか分からないんだ。よかったら選んでくれないかな?」

先生、困ってるみたい。

「いいですよ。男の子ですか、女の子?」

「女の子だ。だから困ってる」

頭をガシガシ掻いて…

フフ 可愛い!

「幾つですか?」

「もうすぐ3歳だ。だからお金ってわけにもなぁ」

「フフ そうですね。分かりました、お手伝いします」

「サンキュー 助かった」

先生がホッとしたように微笑む。

ほんと…イケメン!

「うん、どうした?」

「へっ、な、なんでもないです」

危ない!見とれてたわ。

「 変な奴」

「すみません」

「謝ることない」

「はぁすみません。あっ」

「ハハハ…ほんと田沢は面白いな」

へっ?面白いって

「そ、そんなことないです。私、面白くないです。つまらない人間です。はい」

何言ってんだろ、しどろもどろだ。

先生は…笑いぱなしだし。

自己嫌悪!

――



電車が駅に着いた。

荷物は先生が持ってくれちゃってる。

申し訳ないなぁ。

頑張っていい物選ぼう、 うん。




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