My Little Girl(加筆修正中)



「男の方が寿命短いぞ」

完全に言葉遊びだ。

「だ、大丈夫だよ。奏ちゃん丈夫だから…私の方が先だよ」

「お前みたいなのは長生きするぞ」

「へっ…い、嫌だ」

ん?今にも泣きそう。

「どうした?」

「奏ちゃん先に死んじゃやだ!置いてかないで」

あ~ぁ、泣いた。

「何も泣くこと無いだろう。単なる話しだろが」

髪を結ってるから、頭を撫でられない。

背中を撫で

「奏ちゃん、約束して」

「何を?」

「私より先に死なないって」

「……」

そんな事を言われても

「まぁ、まだ死なないとは思うけど」

「約束だからね!」

自分の世界に入り込んでるな、俺の言う事なんか聞いちゃいねぇ。

さすが アズ!

「奏ちゃん、約束だからね」

はっ!

「あ、あぁ」

「よかった~ あっ!」

「今度は何だ?」

「綿あめ食べよ」

綿あめ…

アズが鼻歌を歌いながら部屋を出て下に取りに行った。

ほんと、今泣いた烏がもう笑っただな。


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