My Little Girl(加筆修正中)




「亜澄ちゃん、迎えにこないわね」

「……」

「奏太」

「行って来る」

家を出て

「…おばさん」

「奏ちゃん、おはよう。ちょうどよかったわ」

「おはようございます」

「今、奏ちゃんの家に行くとこだったの」

「えっ?」

「亜澄、ちょっと具合が悪いらしいのでクラブ休むって。北本さんには知らせといたらしいわ」

「……」

「奏ちゃん…ちょっといいかしら?」

「あっ、はい」

「貴方達、仲いいから、たまには喧嘩もするでしょうけど」

「おばさん」

「何も言わなくていいわよ。言うのは私にじゃなく亜澄にね」

「……」

「奏ちゃん、悪いんだけど」

「えっ?」

「暫く亜澄をそっとしといてくれないかしら。今、あの子…混乱してるっていうか気が立ってるから」

そうしたのは、俺だ。

「そんなとこへ奏ちゃんに会ったら…ますます頑固になるっていうか、心を閉ざすと思うのよ」

「……」

「だから、あの子が落ち着くまで、待ってやってくれないかしら」

「分かりました」

「ごめんなさいね。亜澄も新学期からは学校に行くとは思うから」

「はい」

新学期…会ってくれるのか。

「時間とってごめんなさいね。皆さんには、大丈夫って言っておいて。奏ちゃんも余り気にしないでね」

「ありがとうございます」

「いってらっしゃい」

おばさんは何も知らないのか、いつもと変わらぬ笑顔でいてくれる。

今の俺には、それが辛い。



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