My Little Girl(加筆修正中)
奏ちゃんは、ビックリしたように私を見てる。
「デ、デートって」
電車を降りて、駅のホームで
「違うの?」
「あっ、あぁ」
困ってる。
「デートなら…一馬が一緒っておかしくない?それとも私と2人じゃいや?」
「ちょっと待てよ。誰もそんな事言ってないだろうが。それに、いつも2人で出掛けてるじゃないか」
それはそうだけど、やっぱり違うの。
「だって、…私達…そのぅ付き合ってるんでしょう。今日が、付き合って初めてのデートなのに…一馬が一緒じゃないって残念そうに言われたら」
なんか 泣けてきた。
「あぁ~ごちゃごちゃ煩い!今日は初デートだろ。なら楽しめ!びーびー泣くな!一馬の事は俺が悪かった。2人が照れ臭かっただけだ!」
謝ってるのか、怒ってるのか…
「早く行こうぜ。こんなとこでごちゃごちゃしてたら人目引くだけで時間の無駄だ」
私の手を引っ張って歩きだす。
「奏ちゃん!」
私は歩き出さない。
「ん?どうした」
「手、引っ張るんじゃなくて…ちゃんと繋いでよ」
恥ずかしい。
奏ちゃんも、恥ずかしいみたいだけど
「ん」
手を繋ぎ直してくれた。
【田沢亜澄side 終】