気分転換に書く短編
「危なかったぁ〜………じゃない!!なんでっ……なんでっそうやって自分を犠牲にするようなことするんですかっ……そんなんじゃ、一生報われないっつーの!好きになりそうだった?!なればいいじゃないですか!そんなのあたしが許可しますって!そんなんじゃ一生幸せになれないですよ?!」
なんで?
どうして、俺のために怒ってくれるの?
なんで?
俺のために怒ってくれる子がいるのに、俺は幸せじゃない?
ごめんね、知ってるよ。
全部、
全部。
でもね、
俺は周りが、君が思ってるような純粋な人間ではないから。
わかってて、
聞いてるの。
もっと、
もっと示してみせて
もっと
君から
聞きたいから
行動から
言動から滲みだす
「好き」を。
全ては
そのための
布石だったのだから。