月に秘めた恋
・・・数日後


私は李生と屋上でお昼を


食べていた


「なぁ・・・未憂」


「え?」


「大丈夫か?」


心配そうな顔で 李生は


私を見ていた


「うん・・・」


「この前 倒れたんだって?


無理すんなよ?」


そう言って 李生は私の頭を


そっと撫でた


普通なら・・・嬉しいのに


どうしてだろう?


「? 未憂?」


「・・・」


私は・・・どうすればいいの?


こんな気持ちのまま


李生を好きだって言えない


李生の彼女だなんて・・・


「どした?」


「・・・李生 ごめんなさい」


そう言って 頭を下げた


こんな想いを抱えたまま


李生と付き合いたくない・・・


だけど 湊君の事好きだって


話したら・・・


きっと李生は 悲しむ 
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