月に秘めた恋
教室に行くと 李生は


友達と笑いながら話をしていた


こいつ・・・自分の彼女が


辛いのに なんで笑ってられんだよ?


無性に腹が立ってきた


俺は 李生の所に向かった


「李生」


「湊 はよー!」


のん気に挨拶をしている・・・


「ちょっと話あんだけど


来てくれない?」


「いいけど」


俺と李生は教室を出て


人気のない階段のおどり場に向かった


「何?」


「・・・羽山の事だけど」


「未憂? ああ・・・昨日の事なら


光里ちゃんから聞いたよ


てか 湊何怒ってんだよ?」


俺が怒っているのは・・・


そんな事じゃない


気付けば李生の胸倉を掴んでいた


「なんであいつの事・・・


1人にしておくんだよ!?」


「・・・別に1人になんてしてない


あのさ 前から思ってたけど


お前 未憂の事になるとなんで


そんなに熱くなんの?」
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