月に秘めた恋
ピンポーン・・・


未憂の家に着いて 


インターホンを鳴らす


でも 誰も出る気配はない・・・


「湊・・・君?」


声のする方を見ると 


コンビニの袋を持った未憂が居た


少し・・・痩せたか?


「どうしたの?」


「心配になって・・・1週間


学校来てないから」


「・・・そっか よかったら


上がって? お茶でもどう?」


そう言って 未憂は家の門を開けた


俺は 未憂の家に初めて入った


「おじゃまします」


「誰も居ないから・・・


お母さん仕事だし」


玄関で靴を脱いで 


リビングに通される


そこには たくさんの


ダンボールの箱があった


「・・・未憂?」


「私ね・・・引っ越すんだ」


え?


今・・・なんて?


「お母さんがね 再婚するの・・・


それで・・・新しいお父さんの転勤でね」
< 205 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop