月に秘めた恋
湊・・・助けて


「あははー・・・」


女子達の声が聞こえて


焼却炉の裏に隠れた


「でもさー 羽山の携番とメアド


駅前に貼ったからあいつ


これで反省するんじゃね?」


「だよねー 及川君と付き合うと


こうなるって事 あの子にも


わからせてあげなきゃ!」


ドクン ドクン・・・


チラッと見ると それは


前に私を呼び出した女子達だった


ダメ・・・なの?


私は湊と付き合っちゃいけないの?


「あーあー・・・早くあの子


及川君と別れてくれないかな?」


「誰と誰が別れて欲しいって?」


え?


声のする方を見ると 湊が立っていた


怒っているのがわかった


「・・・及川君」


「お前等 最低だな・・・


てか人の彼女の携番とメアド


誰の許可得て公開してんだよ?」


湊は女子達を睨みながらそう言った


「羽山さんが悪いのよ!」


「全部 あの子のせいなんだから・・・


私達悪くない!」
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