月に秘めた恋
・・・放課後


俺と未憂は一緒に帰っていた


まだ・・・怖いのか?


ずっと俯いているのがわかった


学校を出ても まだ俯いていた


「ごめんな?」


「え?」


未憂は顔を上げて 俺を見た


「・・・お前の事 気付いて


やれなくて」


俺は 未憂の様子に気付かなかった


こんなんじゃ 未憂のそばに


居る資格なんてない


ぎゅ


突然 未憂が俺の手を握ってきた


「・・・別れるなんて言わないでよ?」


「え?」


「私・・・言ったよね?


湊を失いたくないって」


「・・・」


だけど・・・これ以上お前のそばに


居ると傷付く未憂の顔ばかり


頭に浮かぶんだよ


「・・・私には湊しか居ないの」


「未憂・・・」


わかってるよ・・・そんなの


わかってる


だけど 俺は何も言えない
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