月に秘めた恋
真剣な目で俺を見て 未憂は言った


「・・・だから」


そうか・・・未憂も不安だったんだな


手の甲で涙を何度も拭っていた


ガシ


思わず未憂の手首を掴む


「もう・・・お互い悲しむのは


やめよう?


李生も・・・今頃悲しんでるから」


「湊・・・」


これは・・・あいつの為だ


李生はきっと未憂の泣いてる顔は


見たくないはずだから


「俺に少し頼って欲しい・・・


未憂は1人じゃないから」


何言ってるのかわからなかった


でも・・・未憂は何でも


1人で抱え込む


俺は 彼氏として未憂の力になりたいから


「・・・ごめんなさい 私


湊の気持ちとか・・・考えないで」


「俺はいつだって お前の味方だから


なんでも1人で頑張ろうとか


思うなよ? 少しは俺に甘えてもいいから・・・


俺に出来る事があれば 言えよ?」


「・・・うん」


未憂の涙を指で拭って ふと見上げると


薄暗くなっていた
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