月に秘めた恋
最初は 李生の代わりとして


未憂を守ろうと思った


でも・・・やっぱり無理だな


「湊?」


「ん?」


「今日は・・・満月だといいね?」


そう言いながら 笑った未憂が


可愛く見えた


何があっても 未憂を


傷付けないって決めたから


最初は まさか李生の彼女なんて


知らなかった


諦めようと何度も思った


だけど 好きだって気持ちが


どんどん強くなっていった


自分の気持ちを 止める事が


抑える事が出来なかった


だけど・・・今は違う


「なぁ・・・未憂」


「何?」


「これからも・・・一緒に居よう?


もう離さないから」


それは本心だった


なんだか束縛するみたいな


言い方になっちゃったな・・・


「・・・うん」


未憂は少し照れながら


そう 頷いた
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