月に秘めた恋
ぎゅ


突然 未憂が俺の手を握ってきた


「み・・・未憂?」


「家までこのままで・・・」


ドキン ドキン・・・


このままって・・・マジかよ?


手を握られたままって事だよな


「あ! 昨日の子じゃん!?」


声をかけてきたのは 3人の他校の男子だった


未憂は 少し俯いている


「・・・こいつらなのか?」


確認の為に聞いてみた


「・・・(コクン)」


「あれ? もしかして彼氏?」


1人の軽そうな奴がそう言って来た


なんて言うかな


「こんな奴ほっといてさ


俺等とどっか行かない?」


「・・・」


未憂は そのまま俯きながら


黙っていた


「こいつ 俺の彼女なんだけど」


「え?」


俺がそう言うと 未憂は少し


ビックリしていた


「マジかよ・・・」


「マジだよ 昨日もお前等


こいつにナンパしたらしいな」
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