“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
とたん、制服の首の部分をグイっと引っ張られて、


遠心力を使って、ぐるんと前を向かされた。


大きく瞳を見開いて、驚く2人。


「…え?
この子?」


「まーね」


短い言葉を口にして、あたしの襟首から手を離したいぢわる王子は、美人さん達にこう言った。


「名前は、特別の子だけに呼ばせたいし?
簡単に教えたくないんスよね」
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