色×iro～素顔のままで～

「凄くかっこよかったんだよー。

歌、上手くって、見た目もすごくかっこよくて。

...連だって、歌ってたくらいだから、よく知ってるよね」

「よく、知ってる」

「かっこいいと思うでしょ？」

「...それは、よくわからない。

ステージの上にいるから、何割り増しにも良く見えちゃってるだけなんじゃないか？」

「そう、かな。うーうん、でも、それを差し引いても、絶対かっこいい」

連は再び黙ってしまった。

同性なんで、どうコメントしていいかわからないのかな。

その代わり、あたしのことをまじまじと見た。

「ねえ、それ、本気で言ってる？」

「え？何で？」

「何でオレにそれ、言うの？」