純粋恋愛ーpuer loveー

私達二人は微妙な距離を残して
しかし、その距離を保って歩き続けた。

すると尾川が、
「なぁ・・・」

ん?なんだろ・・・

「お前・・俺のことОKしてくれた・・よな・・」

「そう・・だ・・・けど?」

じゃあさ、と私の頬をするっと触った。

「っんん・・・っ」

くすぐったい・・・
尾川の少し冷たい手が私の頬を感じさせた。
「じゃあさ・・・」

ガッ

「なにすっ・・・」

尾川が私の両腕をしっかり持っていた。

この感じ・・・くるのか?
っつか、展開はやーーーーーーーーっっっっ
っく、くるのか?
キタとしても・・・


「じゃあさ、俺に今キスできる?」

キッキターーーーッッ
どうしよ・・・

少しもじもじしていると・・・


「ん・・と・・・ゴメン。ムリ・・・だ・・よな?」

尾川は・・・私の両腕から手を離して、目をそらした。

・・・ダメ・・なんかじゃ・・・
私の心が渦巻いた。
ただ・・・イキナリで・・・
びっくりして・・・
別に・・・

「別に・・・ダメなわけじゃ・・・」

「え?」






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