射した光は暖かく
全てが終わった頃には会場内はスタンディングオベーションの嵐だった。
「……へへっ」
麻衣子ははにかむ。
三人組は歯を食いしばる。
するとレッドカーペットに歩く人の姿。
(綺麗なおばさん…)
「素晴らしかったわ、羽田麻衣子さん」
「…恐れ入ります…」
「貴方のピアノソナタにはこの神藤楓、感激致しました」
「あなたが神藤楓さん…!」
麻衣子の言葉に会場が揺れた。
「あの方、楓様を知らずにパーティーに来たのかしら?」
「失礼にも程があるわ」
こんな声があちこちで聞こえる。
「気にしないで頂戴。…全て先生から聞いているわ」
「先生と…お知り合いで?」
「長い付き合いだから」
楓は優雅に微笑む。

