記念日
俺はその日は
帰った。

家に帰って亜樹の書いた
日記を読んで
また泣いた。
俺は今日の事を
日記に書いて
眠った。

次の日も
亜樹の所へ
すぐに行った。

「亜樹!大丈夫か?」

亜樹はにっこり笑った。
「大丈夫です。
ありがとうございます。」

その後先生に聞いたのか分からないが亜樹の
母親がきた。

「亜樹!!大丈夫なの?」

「どちら様ですか?」

「亜樹の母親よ」

「そうですか
大丈夫ですよ」

亜樹はいつも
関西弁だから
お母さんは亜樹が
おかしいというのは
すぐ分かった。

「亜樹…」

お母さんはすごく泣いていた。

俺は多分そろそろ
いろんな
人が来るだろうと思って
今日は帰る事にした。
亜樹にみみうちする。

「今日は帰るね。
お大事に。」

亜樹は帰ろうとする
俺の服のすそを
引っ張った。

「まって。
お願い。帰らないで。」

「分かった。」

実のところすげ-
嬉しかった。
亜樹に認められた…

その日やっぱり俺の
予感は的中。
いろんな人が来た。

亜樹はやっぱり誰も
覚えてなくて
途中で泣いてしまった。

まぁ。ありえない事じゃない。
知らない人達が
次々来て
話てきたら
俺だってこわい。
亜樹はずっと俺のそば
で泣いてた。

俺は今日こんな亜樹を
すごく愛しく思った。
絶対俺は
亜樹の記憶を
戻すと誓った。


絶対に…-
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