アクシデントな恋
美里が部屋に戻ってからも
龍はまだ呑んでいて
寿麻と潤は窓の外を眺めながら話をしていた。


そんな中
潤が急に

「そう言えば…美里ちゃん大丈夫かな?お酒のんですぐにお風呂…」


バタバタ…

龍が急に立ち上がり
慌てて部屋を飛び出した。

その様子に寿麻はびっくり!
あんな慌てた龍を見るのが初めてだった。




龍は
隣の部屋に行くなり

「美里…美里、大丈夫か?」

部屋にいない事を確認すると
露天風呂のドアを開けた。
そこには
露天風呂の外で座り込む
美里の姿だった。

「みり…みり、大丈夫か?」
龍はバスタオルを美里の体に巻き
そのまま抱き抱え
部屋の布団に寝かせた。


美里は目を覚まし
「ゴメンなさいm(__)m
お風呂から上がったら
クラクラして…
しゃがんだの…そこまでは覚えてるんだけど…」


「バカかお前は…酒、弱いくせに、飲んだ後に風呂になんて行くから…。
頭を冷やすのにタオルを冷やしてくる。」


「嫌!行かないで…側にいて、お願い」


美里は龍の腕を掴んで離さなかった。


その様子を
後から駆け付けた
潤と寿麻は見ていて

寿麻が
「私が持ってくる…」


冷やしたタオルを龍にわたした。


寿麻は慌ててる龍を見て
なぜか胸が苦しくなった。

その後
潤に促されて
寿麻と潤は隣の部屋に戻って行った。

< 78 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop